世界再エネ・ストレージビジネス総覧 主要企業23社と典型的な22プロジェクトの分析から、ビジネスモデルの可能性と将来を展望
セット内容●レポート(専用4穴バインダー式):A4判・240ページ/●PDFデータ(CD-ROM):本レポートをカラーで収録/発行:日経BP社/調査:日経BP総研 クリーンテック ラボ/発行日:2017年11月30日/価格 本体200,000円+税
世界レベルで蓄電池や水素システムなどのストレージビジネスが活発化しています。再生可能エネルギーの導入が増えてきて系統網の不安定化など様々な問題が顕在化し、その救世主としてストレージに脚光が集まってきたからです。ストレージの重要性は以前から叫ばれていましたが、ここにきて価格が下がり、活用法もこなれてきて実ビジネスとして普及し始めたのが最近の状況です。さらに、近年検討が盛んになってきたDER(分散エネルギー資源)でもストレージが鍵を握ります。
本レポートでは、世界で活発化するストレージビジネスの現状を、主要参加企業とプロジェクトを現地取材含めて紹介・分析することで、全体像を明らかにし、ビジネスモデルの可能性と将来を展望します。日本でも北海道や九州で大型蓄電池プロジェクトが動き始めたほか、需要家サイドでも蓄電池の導入が議論されています。日本の今後のエネルギービジネスを考えるうえでも世界のストレージビジネスの動向を把握することは不可欠だと言えるでしょう。
リチウムイオン蓄電池システム、水素ストレージシステムを中心に主要なストレージ関連ベンチャーの戦略を分析すると共に、ストレージシステム、インテグレーター、オペレーター、サービスプロバイダー、エネルギーソリューションベンダーといった各社のビジネスモデルを明らかにします。さらに、近年盛んになっている各社の合従連衡の動向を明らかにし、将来の市場のシナリオを分析します。
欧米、豪州、日本でもストレージ分野に参入する企業やプロジェクトが急速に増えています。ここでは主要企業20社と典型的な24プロジェクトについて現地取材も含めて調査・分析し、特にどのようなビジネスモデルを志向しているのかを明らかにします。
将来のエネルギー市場は、需要家をコントロールするDR(デマンドレスポンス)、VPP(仮想発電所)などのDER(分散エネルギー資源)を有効管理する方向に動いています。最近では、需要家同士が電力取引をしたり、個別の発電所を選択できるP2P(ピア・ツー・ピア)を開発する動きも活発化してきました。これらのDER新ビジネスの最新状況を解説すると共に、ストレージ技術との融合の将来を展望します。
目次
エグゼクティブサマリー
エグゼクティブサマリー PDFでご覧いただけます
第1章 市場動向・ビジネスモデル編
- 1-1 主要ストレージ技術の概要と蓄電池システムメーカー戦略
- 1-1-1 主要ストレージ技術の概要・使い分け・コスト動向
- 1-1-2 蓄電池システムメーカーの戦略と提携関係
- 1-2 アンシラリー・系統安定サービス
- 1-2-1 欧州のアンシラリー・系統安定市場と参入企業戦略
- 1-2-2 北米のアンシラリー・系統安定市場と参入企業戦略
-
1-3 長周期変動・余剰・下げ代対策型
- 1-3-1 海外の長周期変動対策の状況とプロジェクト概要
- 1-3-2 欧州の再エネ余剰対策型プロジェクトP2G の概要
- 1-3-3 日本の長周期変動対策とプロジェクトの概要
-
1-4 再エネ併設型
- 1-4-1 海外の再エネ併設型プロジェクトの概要
- 1-4-2 日本の再エネ併設型プロジェクトの概要
-
1-5 マイクログリッド
- 1-5-1 マイクログリッド-オングリッド
- 1-5-2 マイクログリッド-オフグリッド
-
1-6 新DER ビジネス
- 1-6-1 VPP(仮想発電所)
- 1-6-2 DR(デマンドレスポンス)
- 1-6-3 P2P(ピア・ツー・ピア)
第2章 企業戦略編
-
2-1 ストレージシステムメーカー
- 2-1-1 Tesla
- 2-1-2 LG Chem
- 2-1-3 Samsung SDI
- 2-1-4 HZI ETOGAS
- 2-1-5 ITM Power
-
2-2 ストレージインテグレーター
- 2-2-1 AES Energy Storage
- 2-2-2 Stem
- 2-2-3 Younicos
- 2-2-4 RES(Renewable Energy Systems)
-
2-3 ストレージオペレーター
- 2-3-1 Beacon Power
- 2-3-2 Temporal Power
- 2-3-3 Moixa Tchnology
- 2-3-4 sonnen
-
2-4 エネルギーサービスプロバイダー
- 2-4-1 Viridity Energy
- 2-4-2 Powerhive
- 2-4-3 Enbara Power Networks
- 2-4-4 KiWi Power
-
2-5 エネルギーソリューションベンダー
- 2-5-1 AutoGrid Systems
- 2-5-2 Open Utility
- 2-5-3 Schneider Electric
第3章 プロジェクト編
- 3-1 アンシラリーサービス
- 3-1-1 Schwerin 1、2
- 3-1-2 SNS(Smarter Network Storage)
- 3-1-3 SWT(Stadtwerke Tübingen)VPP ビジネス
- 3-1-4 甑島リユース蓄電池プロジェクト
- 3-2 長周期変動・余剰・下げ代対策
- 3-2-1 Mira Loma Project
- 3-2-2 Surf 'n' Turf
- 3-2-3 Energie Park Mainz
- 3-2-4 Alkimos Beach Battery Storage Trial
- 3-2-5 豊前蓄電池変電所
- 3-2-6 南相馬変電所
- 3-2-7 南早来変電所
- 3-2-8 壱岐島VPP 実証
- 3-3 再エネ併設型
- 3-3-1 Stafford Hill Solar Storage Farm
- 3-3-2 MYRTE
- 3-3-3 御船徳之島太陽光発電所
- 3-3-4 ハヤシソーラーシステム高柳発電所
- 3-3-5 釧路町トリトウシ原野太陽光発電所
- 3-4 マイクログリッド(オングリッド)
- 3-4-1 Schneider Electric BOC(Boston One Campus)
- 3-4-2 NICE GRID Carros Micro Grid
- 3-4-3 EUREF-Campus Micro Smart Grid
- 3-4-4 東松島市スマート防災エコタウン
- 3-4-5 きんでん本社ビルマイクログリッド
- 3-5 マイクログリッド(オフグリッド)
- 3-5-1 REIDS(Renewable Energy Integration Development Singapore)
- 3-5-2 KIREIP(King Island Renewable Energy Integration Project)
※CD-ROMに収録されているデータ・画像等の一部または全部を、日経BP社に無断で複製、転載、翻訳、改変、転用、放送、配信、上映すること、放送や通信ネットワークで送信、配信すること、2ヵ所以上からアクセス可能な環境で使用することはできません。
◆「世界再エネ・ストレージビジネス総覧」の発行に合わせまして、総覧には書ききれなかった調査内容や知見を直接ご報告させていただくブリーフィング
サービスも可能です。
お問い合わせは「日経BP総研 クリーンテック ラボ問い合わせフォーム」からお願いします。